大町おかめや

「おかめや」の暖簾ができたのは大正14年。
今年(令和6年)、創業100年を迎え、
地元民から愛され続ける蕎麦屋だ。
現在の「大町おかめや」は おかめや四代目・佐藤和敬が 2017年に、初代「おかめや」が創業した地。
福島市大町で、暖簾を引き継ぎオープンした。
「厳選された蕎麦の実を石臼で自家製粉した独自のお蕎麦と旬の食材を楽しめる蕎麦屋」をコンセプトに掲げる蕎麦屋である。

気軽に立ち寄って飲める町の蕎麦屋

小さい頃からおばあちゃんに「お前は跡取りだぞ」と言われて育ちました。

両親は逆に「好きなことをやればいい」と言ってくれていましたが、蕎麦屋には多種多様なお客様が足を運んできてくれる。
そんな「みんなが集まる町のそば屋」に憧れがあったから、
将来そば屋以外のお店を出すことは考えられませんでした。

祖父の時代は蕎麦粉より小麦粉の方が高級だったので、小麦粉を多く使った蕎麦の方がいいとされていました。
しかし小麦が安くなり蕎麦の国産原料が少なくなると十割蕎麦がもてはやされるようになり、
同じ蕎麦でも時代によって様々だと感じました。

おかめやでは、蕎麦粉十割につなぎ一割の「外ー(そといち)」と呼ばれる配合でお客様へご提供させていただきます。

東京での修行時代、休みの日には蕎麦屋巡りが日課でした。
蕎麦屋といっても、老舗や全国各地のご当地蕎麦屋、蕎麦居酒屋、カフェ風のオシャレな蕎麦屋など、さまざまなスタイルがある。
そんな中で、自分が一番好きだったのは江戸前の正統派蕎麦屋だ。
古き良き歴史と日本の美が感じられる店内で、日が上る時間帯から蕎麦屋ならではのおつまみと御銚子を嗜むひとときは、たまらなく幸せで。
この時間を過ごしていると、日本人に生まれてよかったなと感じることができた。
同時に、いつか自分もこんな粋な蕎麦屋をやりたいと考えていました。
オープン当時、福島には「蕎麦屋=昼の食事」というイメージが強かったようだが、
今では「大町おかめや」で昼時からビールや日本酒を傍らにせいろを啜る姿がよく見られるようになりました。